2012年 05月 22日
オット、ウルトラを制す

数あるウルトラマラソン大会の中で
「野辺山を制する者はウルトラを制す」と言われるように
その過酷さにおいて頂点に君臨する大会の一つである
「星の郷八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソン」。
野辺山駅のすぐ近くにある場所から朝5時にスタートして制限時間は14時間
一番高い地点は横岳の中腹で1908mとなるコースのほとんどが上り下りで
スタートと同じ場所に戻ってくるコース。
オットは富士五湖チャレンジの100キロは完走しているものの
コースの過酷さを考えるとかなり不安だったのですが
なんとか13時間ちょいで完走することができました。
この大会、100キロのコースを走るのは約1800人で
なんとそのうち60歳代・70歳代が170人弱で40代以上だと1273人もいるのです。
びっくりするのは60歳代女性が10人、70歳代女性1人!!
最近はTVなどで東京マラソンが中継されたり
いろいろ華やかで楽しそうな話題の多いマラソン大会ですが
ウルトラマラソン大会はそういうわけにはいきません。
参加人数こそガンガン増えているようですが、何しろ大会の多くは自然が多く人の少ない地域。
歩道のある場所は歩道を走りますが、交通規制のまったくしていない歩道のない道を
車に注意しながら走る場所がほとんどです。
そして野辺山のように山間部のコースとなれば応援者も要所要所にしかいないし
最初はたくさんで走っていたランナーたちもそれぞれの走力に合わせてどんどんバラバラになり
孤独な自分との闘いになっていくわけです。
コースは長い登り坂で自然と下を向いてあえぐように登ります。
よく「折れない心」という表現を聞きますが
たぶん心なんぞは前半でボキボキと折れてなんとか立て直し
また折れては立て直しの繰り返しだと思います。
肉体的限界がとっくに訪れている中で
足を動かしているのは精神力でしかないな・・・と見ていて思います。

いくつかのエイドに先回りしてオットを待つ間に他のランナーを応援するのですが
あまりの辛そうな姿に、普通にしている自分が
気軽に声援を送っていいのか罪悪感を感じるほどです。
わかちあえなくてゴメンナサイ・・・という気持ち。
見ず知らずのランナーにオットに対するのと同じように心からの激励の気持ちがわいてきます。
みんな本当にスゴイ。
前日は、本当はキャンプ場に泊まるはずでしたが
寸前になって夜中の出入りが禁止ということがわかり
急遽マラソン応援プランのあるペンションに申込み。
会場に近い野辺山の宿は旅行会社や主催者などが
宿泊のあっせんを行っている都合で勝手に予約ができず
またそういうあっせんのプランだと出走者だけしか泊まれなかったり相部屋だったりと
あまり使い勝手が良くないので利用しません。
でも今回のペンションは野辺山からちょっと離れた甲斐大泉という駅に近いペンションで
あっせん宿ではなく、たまたままだ空きもあってセーフ。
夜中の出発もOKで朝ごはんはおにぎり弁当にしてくれて本当に快適な前泊となりました。
そして朝5時のスタートを見送って、近辺の場所で応援した後は次の応援10時までヒマです。
本当は下調べしておいたコースをジョギングするように
トレーニングウェアも持って行ったのにシューズを忘れ・・・
仕方なく駐車場の車の中で約2時間仮眠したり読書をしたり。
そしてスタートから42キロ地点にあるポイントに応援しに行き
またしばらくはフリータイムとなるので1人で小淵沢まで足を延ばしてみました。
そして今度は16時に87キロ地点のポイントで応援して、あとはゴール付近で最後の応援。
私としてはかなり楽な応援となりましたが、なんだかんだで車での移動距離は100キロ近く。
その移動途中でランナーの走っているコースを何度か通りましたが
とにかく景色・眺めが良く「走ってたら気持ちいいだろうなあ」などと思ってしまいました。
オットは「景色どころじゃなかった」と。
観光で行くのとは違って一人で淡々と移動していることで
自分が地元に住んで生活の中で移動しているかのように感じました。
そういう気持ちの中で見る八ヶ岳の美しさはかなり感動的で
野辺山・清里・大泉あたりだったら移住もありかも・・・と思いました。
ここ数年富士山を間近で見ることがとても増えているのですが
富士山の美しさとはまったく別ですね。
昨今では清里と聞くとすっかりすたれたイメージがあったのですが
やっぱり良い場所ですね。
逆に華やかだった時代はどんなにかその景色と不似合だったのではないかと
今の清里が好きになりました。
でもやっぱりオンシーズンは多少にぎやかなのかな。

19時がゴールの制限時間の中、予定通りの18時ちょいにゴールしたオット。
ゴール直後は笑顔で元気にしていましたが
着替え終わった頃には足が固まりだしてそろーりそろーりとしか歩けず
そんなオットを乗せて中央高速で帰ったのですが、途中談合坂のSAに寄ったら
同じようにそろーりそろーり歩いている人たちが何人かいました。
でも同じ日に富士山近辺で行われた日本最高峰のトレイルレースも行われており(UTMF)
「UTMF?」
「野辺山!」
というような暗号会話が行われそうだね、と話しておりました。
そんなスバラシイウルトラランナーたちを間近で見て
毎週の10キロジョギングがんばろーっと!とレベル違いな決意を胸にするのでした。
# by kametan2005 | 2012-05-22 12:09 | ランニング・マラソン










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